医者

思考面の変化

男性

重要な決断を避ける

うつ病は感情が落ち込み、意欲も低下するのが特徴の病気です。その症状がでてくると思考面にも影響が出ます。憂鬱な気分が続いているときに、判断力や決断力が鈍るというのはうつ病でなくてもあるわけですから、これが病を発症しているとなれば、正常な思考力が鈍るのは当然のことです。人間が何か行動するときには、それなりの自信と思慮深さが必要になってきます。しかし、うつ病になるとそもそも元気と自信がなくなるわけですから、集中力もなくなります。その結果、正しい判断もできなくなるわけです。たとえば、子どものいる夫婦のうち夫がうつ病を発症したとして、子どもの進学に関して妻が相談してもあいまいな答えしか返ってこないという状況は普通にあります。あまりしつこく聞けば、本人はイライラしてきてしまうこともあります。気持ちが落ち込めば、考える力もなくなり、考えられないので判断ができず、さらに考えられないことに苛立ちがこみ上げてくるわけです。しかし、内面は焦る気持ちでいっぱいというのがうつ病の特徴です。そのため、取引や引越し、転職など重要な決定はこの時期に決して行わないことが大事になります。重要な決定を下すこと自体が本人にとって大きな負担になるからです。加えて、一旦、決断しても本当にこれでよかったのかと迷い続けることになるので、とにかく考えさせないことが重要になります。そして、中には特定のシーズンだけ症状があらわれるというちょっと変わった特徴のある季節性うつ病というものもあります。特に、冬季の日照時間が少ない時期に起こりやすいことから冬季うつ病とよばれているうつ病です。この場合、症状としては、過食や眠気などを伴い、通常と同じように思考面の変化などもあらわれますが、その季節が終われば、何事もなかったかのように元に戻ってしまいます。一過性のものだとわかっていれば、症状がおさまるのを待って決断しても遅くないわけです。季節性うつの場合も、症状が出ているときは大きな決断をさせないようにします。また、周囲も判断を仰ぐような質問をなるべく避けるようにすることが大事です。