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もしものときの予備知識

納期やノルマに追われたり、職場での人間関係に疲弊したりしている社会人から受験や家族関係に悩む学生まで、日本人はストレスの多い毎日を過ごしています。人それぞれで異なりはしますが、誰にでもストレスの限界が存在し、それを超えたときに心の病にかかります。代表的な心の病の一つとして、うつ病が日本で100万人もの患者を生み出しています。うつ病には大きく分けて二種類あり、それぞれで症状に相違点があることを知っておく必要があります。一つ目は「大うつ病」と言われるもので、今日本で最も患者数が多い種類と言われています。生活の中のストレスが原因となって引き起こされ、物事に対する興味や関心が低下するという「抑うつ状態」と言われる症状が現れます。働き盛りの中年が、仕事上のストレスで精神的な負荷に耐え切れず発症する場合が多く、いわゆる一般的なイメージの「うつ病」として知られています。朝から昼にかけて抑うつ状態が最もひどく、重症患者の場合は起き上がることができないほどの症状になります。二つ目は正式名称で「双極性障害」と言われるうつ病で、症状として非常にポジティブになり活気に溢れる躁状態と抑うつ状態が両方みられます。その症状から「躁うつ病」とも言われ、気分の起伏の波が特徴的です。抑うつ状態は大うつ病のものと変わりがないので、区別することが非常に難しいとされています。心の病とは言え、身体にもさまざまな症状が現れることを留意しておくことで、うつ病の早期発見につながります。二種類のうつ病にはそれぞれ気分の波に異なる特徴がありますが、身体の症状は類似点が多く見受けられます。特に目立つようになるのは、寝つきが悪くなったり夜中に何度も目が覚めてしまったりする睡眠障害です。加えて、疲れやすくなったり疲れがなかなかとれなくなったりという症状もみられるようになります。気分に関する心の異変に伴い、睡眠や疲労感に関する身体の異変が起こったときは、できるだけすぐ専門医にかかることが大切です。他人事とは言い切れないうつ病について知識をつけて、万が一に備えておくことが得策です。